アジサシがとんでいく

アジサシがとんでいくです。

歩けども歩けども

東京大田区羽田空港の近くの天空橋駅(てんくうばしえき)周辺によく行きます。


駅の名称は近くの海老取川に架かる「天空橋」からきています。昔はエビがいっぱいとれたから海老取川と呼ばれたそうですね。


多摩川河口なので、ハゼ釣りが人気です。釣り人のあいだをモーターボートが川の上流からやってきて、東京湾に水しぶきをあげて出かけていきます。


ボートがつくりだす波が砂浜に打ち寄せてきます。静と動が交差する河口です。


ちなみに、天空橋駅はそのメルヘンチックな名前とは裏腹に、橋自体は茶色の鉄橋で飾り気のない橋なのですが、橋の上からは離陸する飛行機を眺めることができるので気持ちがいいです。


一度、ここから多摩川を右手に見ながら、ひとりで羽田空港に向けて歩いてみたことがあります。ところが、たまにジョギングの人を見かけたくらいでまったく人が歩いていないんですね。


しかも、思ったよりも天空橋駅から羽田空港までは遠いんです。

 

夕陽が出てきて心細くなってしまい、ここのままでは帰りが夜になってしまうと心配になって、途中から引き返したことを覚えています。


人のいないところを散歩するのはとても開放感がありますが、ほとんどいないところを延々と歩くというのはやはり淋しいものですね。人恋しくなります。